”A君はとにかく難しい子供だ。いきなり叫んだり、泣いたり。落ち着かせようとしても逃げるし、ひどい時は人を押したり、攻撃をしてくる。”
A君の行動は言語障害または言語発達障害のせいでうまく意思表現を出来ないこどもたちによくみられるもの。嫌だ、欲しい、怖いと言う感情を言葉でうまく表現出来ないため、どうしても騒いだり、その場から逃げたりしてしまう。
AACへの誤解その①:
”AACは通常の言語療法を試したあと、最終手段として紹介するべき”
全く喋れない、または周りの真似はするが、自発的に言葉を使っていない子どもたちには、通常のスピーチセラピー(言語療法)で治療しても上達が遅く、子どもたちへの負担が大きい。このタイプの子は、AUGMENTATIVE AND AUGMENTATIVE COMMUNICATION (AAC) ー拡大(補助)代替コミュニケーション ーをできるだけ早く紹介するべき
AACへの誤解その②:
”AACは言語の発達の邪魔になる”
最新の言語療法の研究ではAACが言語の発達を遅らせる、妨害をする証拠はないとされている。逆に、AACの早めの導入は言語の発達をサポートすると証明されている。
AACへの誤解その③:
”必要スキルやその他の条件が満たされない限り、AACは使いこなせない”
認知能力が高い子も、低い子もAACを使えます。AACは必要スキルやその他の条件などない!
AACへの誤解その④:
”AACは子供がある年齢にならないと使えない、または年齢制限がある”
AACは老若男女問わず役に立ちます。年齢、身体能力、認知能力関係なくその人のニーズに合わせることができます。
Citations:
Speech, Language, AAC & Autism AAction Points (2014). Retrieved from http://www.icantalkclinic.com/aaction-points
翻訳はAACInstituteのものではなく、Miki Shibataがしたものです。